La ; いいえ、いや、否
英語の No! にあたります。
例文;
La, sitaennda.
いいえ、私は行きません。
スワヒリ語の解説書などで、スワヒリ語の肯定・否定は英語と同じ使い方だとか、日本語と同じだとか書かれていますが、現実の会話の中ではどちらも出てきます。
ただ、私が日本人だからかも知れませんが、間違いなく意味は伝わってきます。
もしかすると英語圏の人はこんがらがるのかも知れないですが。
覚えて使うとスワヒリ語上級者(?)に見える
ちょっと便利なフレーズをご紹介していきます。
Adimika kama almasi
ダイヤモンドのように手に入れにくい/貴重である
例文;
Nimeitafuta CD ya mwimbaji yule miezi kadha lakini kimeadimika kama almasi.
私はあの歌手のCDを数ヶ月間探したけれど(ダイヤモンドのように手に入れにくく)見つからなかった
ありがたきもの
舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。
この「ありがたき」の感じですね。
この Almasi は、人名にもなります。でも、男の子の名前です。
硬い事からすれば男子の名前というのは判りますが、でも宝石大好き人間の私からすれば、女の子の名前の方が相応しいように感じます。
nzao は 雄牛 のことです。
zao は 作物、収穫物 を指します。
例文;
Baba anatumia nzao kukokota jembe la plau shambani.
父は畑で鋤をひかせるのに雄牛を使います。
Zao la kahawa hulimwa mkoani Kilimanjaro.
コーヒーはキリマンジャロ州で栽培されます。
ケニャ旅行中、国立公園への往き帰りにコーヒー農園の近くを通ることがあります。
シーズンが良ければ、そして気の利いたドライバーやガイドなら、車を止めて色づいたコーヒー豆を見せてくれたりします。
あるいは、遠目にですが、コーヒー豆を天日干ししているのを見ることも出来ます。
何度か見たことがありますが、他人様の作物だと思うと、気軽に1個取ってみようという気にもならなくって、見るだけ、触るだけしかしたことがありません。
mbele; mbeleni
mbele は 前、前方、正面。後ろの反対です。
mbeleni は 来るべき日々。未来のことです。
例文;
Ukialikwa karamuni usikae viti vya mbele.
祝宴に招かれたら前の方の席に座らないように
Binti yangu atakuwa mkeo mbeleni.
私の娘はいずれあなたの妻になる
スワヒリ語の mbele 前 と nyuma 後ろ はかなりやっかいです。 ちょっと簡単には説明できないので、mbeleni いつか機会を見つけて説明します。
mbeleni の方は、基本的に未来なのですが、過去を指すこともあります。
過去か未来の判断は、テンスがどちらかで判断するしかありません。 誤用ではないかとは思うのですが、よく使われるので。。。
rudisha mlango
意味は ドアを戻す。
例文;
Nilirudisha mlango baada ya kumkaribisha mgeni ndani.
私は、客を招き入れたあとドアを戻した。
funga mlango は、文字通り ドアを閉める ですが、rudisha mlango の方は、しっかり閉めるのではなく、開いたままにしないで軽く押し戻す感じを指します。
半ドアとでもいえばいいのか、開けっ放しではなく、戻しておく程度ですね。
あるいは、閉めることは閉めるが鍵をかけない状態というのも指します。
たとえば、女性の部屋に男性が入る、あるいはその逆の場合、ドアを開けておくのが(旧世代の?)エチケットですよね。
だからって、部屋の奥まで丸見えって訳にもいかない。
そういうとき、完全には閉めないけれど、外からは見えないように、隙間を残して閉めますよね。
その状態と思ってください。
serikali; taifa
serikali は 政府、つまり 国を治める権限を持った機構 を指します。
taifa は 国家、つまり 同じ歴史、経済、文化・習慣その他によって結合され一つの統治組織をもつ団体 を指します。
例文;
Serikali ya Kenya imekataza kutoa na kupokea hongo.
ケニャ政府は贈収賄を禁じた
Tanzania ni taifa lililo huru.
タンザニアは独立した国である
ケニャでもタンザニアでも、人々はけっこう政治について語ります。そして、退きません。
まぁ、それで喧嘩になることはまずないですが、かなり熱く語り合います。
日本人はなかなかそういう話には加われないですが、自国の政府を肯定も否定もできないようでは「この人、もしかしたら馬鹿??」って思われるかも。
そういう話の中では、差し障りがないかぎり自分の意見を述べた方がいいようです。
mbuzi : 1. 山羊
2. ココナッツ削り
二つの異なった意味を持つ名詞です。
例文-1;
Siku ya Krismasi watu huchinja mbuzi.
クリスマスに人々は山羊を捌く
例文-2;
Mbuzi yangu imevunjika haitaweza kukuna nazi.
私のココナツ削りは壊れてしまって、もうココナツを削れない
ココナツは削って売っているところもありますが、コーストの家庭ではたいてい家で削ると思います。
このmbuziに椅子のように腰掛けて、頭の部分の金具で削ります。
今はこのスタイルではなく、手回しの金属製のものなども売っています。
削ったココナツをぬるま湯に浸してから絞ってココナツミルクを取り、それを料理に入れます。
シチューにいれたり、ピラウやビリアニ、それから白いご飯にもいれます。
Africa想い出部屋のレシピのコーナーでご紹介しています。
ナイロビでは、私も工場生産で削ったものを使いますが、正直言っておいしくないです。
ココナツミルクを絞った絞りかすを売っているんじゃないかと思うほど、薄いものしか絞れません。
それで、最近は缶詰のココナツ・ミルクを買ったりしますが。やっぱりフレッシュなものがいいですね。
choma : 1. 焼く、燃やす
2. 刺す、突き刺す
二つの異なった意味を持つ動詞です。
例文 -1;
Tuchome nyama sasa, wageni watakuja sasa hivi.
さぁ、お肉を焼こう。お客さんたちがすぐ来るよ。
nyamachoma あるいは nyama ya kuchoma。
アフリカ式バーベキューといわれたりもしますが、基本的にお塩をしただけで炭焼きする、シンプルで美味しい焼き肉料理です。
レシピはAfrica想い出部屋のレシピのコーナーでご紹介しています。
パーティーの時には家で焼きますが、普段は外食のメニューです。
昼間からやっているお店もたくさんありますが、夜になってからバーの焼き肉コーナーで食べるというのが、大人の場合は多いですね。
最近はこぎれいなお店も増えていますが、どっちかというと、小汚い(失礼!)お店の方が美味しいのはラーメン屋さんんと同じかしら。
焼かれるお肉は一番人気はトリかヤギ。
牛肉は値段が手頃で、豚肉も高いですが人気らしいです。
私自身はヤギが一番好きです!
初めてタンザニアへ行ったときに、ダル大の教職員専用のクラブに連れて行ってもらって、そこで初めてヤギのお肉を食べたのですが、その美味しかったことと言ったら。
沖縄にはヤギ肉料理があると聞いて、うらやましく思っています。
例文 -2;
Mwizi alimchoma mwenye nyumba kwa kisu.
泥棒は主をナイフで刺した。
例文のように本当に刃物で 刺す というだけでなく、言葉で傷つけられたようなときに 言葉が胸に刺さった というようにも使います。
日本語で 胸を突く といえば いろいろな思いで胸がいっぱいになる ようなことを指しますが、混乱して日本語と同じように使ってしまうと全く違ったことになりかねませんから 要注意ですね。